離煙パイプで禁煙成功

シニアライフ

煙草をやめてから15年、60前になった今、あらためて煙草やめてよかったなあと思う。

煙草をやめられた要因のひとつは煙草をやめる動機になった二重洗脳という本との出会いで、精神的にはこれが大きな要因になった。

そしてもうひとつ、煙草をやめるための具体的行動をするにあたり、離煙パイプという禁煙グッズが禁煙成功を後押ししてくれた。

煙草をやめると決め手から約2ヶ月、この離煙パイプを使いながらどのようにして煙草から離れていったのか思い出してみようと思う。

長きにわたり売れ続けている離煙パイプ

そもそもこのグッズ、今でもあるんかな、まずそこからだよね、ってことで、検索してみたらあった。

名称も忘れていたけれど、ちゃんと禁煙グッズで検索したら出てきた。

15年以上売れ続けているんだから私だけでなく禁煙には有効なグッズだと思う。

離煙パイプのしくみ、なぜ禁煙でなく離煙なのか

商品の技術的な詳細は商品サイトでみていただくとして、実際に買って使用したユーザーとしてお話したいと思う。

離煙パイプは31本セットで、1日目のパイプ2日目のパイプというふうに毎日パイプを変えていくというもの。

31本のパイプは少しずつ空気の流入量が多くできており、自然と吸う煙の量が少なくなるようになっている。

だんだんと煙から離れていくという意味で離煙パイプ。

禁煙成功までの流れ

離煙パイプ使い始め

最初はちょっと面倒くさいけれども、喫煙の行動自体は変わらないので、初期の段階ではとにかくパイプをつける手間に慣れることだと思った。

朝にちゃんと煙草とライターと一緒にパイプを持っていれば大丈夫。

すぐに慣れた。

あと、禁煙あるあるで喫煙所でパイプを付けて煙草を吸っていると茶化してくる人がいた。

その時は、二重洗脳に載っている内容を思い出し、軽くスルー。

パイプをつけることも茶化されることも面白がって過ごした。

離煙パイプ中盤戦

それから月末までパイプを日々変えること以外生活自体は何も変わらない。

ただ、段々と煙草が薄くなっていき、残りのパイプもあと少しとなったときはもう煙草を吸ってもスースーほとんど空気を吸っているような感じで、正直なんか吸うのがバカバカしくなってきた。

あとから振り返ると、多分この時点でニコチンに対する依存はかなり少なくなっていたんではないかと思う。

このあたりは、自分の感じではかなり個人差があると思う。

キッチリ一日一つずつパイプを交換しなくてもしばらく足踏みしてもいいと感じた。

ともあれ1ヶ月で最終31本目のパイプに行き着く。

明日から煙草を吸わないという不安感

明日からもう煙草は吸わないんだと思うと不安感が襲ってくる。

頭の中、思考回路はこんな感じ。

まず、職場の喫煙所で一服していたのがなくなる。

そこで何やかんや話していたひとときもなくなる。

帰りの途中コンビニ前でのコーヒーを飲みながらの一服もなくなる。

休みの日も近所のスーパーに買物に行き、灰皿のあるベンチで一服するのもなくなる。

海までドライブに行き堤防の上で海を見ながら一服するのもなくなる。

一服の楽しみがなくなる。一切楽しみがなくなる。

あとから考えるとほんと、煙草を吸わなくなるだけなんだけど、このときはとてつもない不安感があった。

それでも禁煙続行

なんとなく落ち着かないけれども禁煙生活に突入した。

ある意味生活パターンが変わってしまうので慣れるまでは落ち着かないのは仕方がない。

良くなる体調を道しるべに

落ち着かない感じは時間が経つにつれ薄れていき、日々体調の良さを感じるようになる。

食べ物もおいしいし、日々のすっきり感がある。

また煙草を吸いたいという気持ちも無いといえば嘘になるけれども同時にこの体調の良さから逆戻りしたくはないという気持ちも芽生えてきた。

煙草をやめてからの注意点

完全に煙草をやめてからまた煙草を吸ってしまいそうになるタイミングがある。

  • 食後
  • 仕事帰り
  • 飲酒
  • 人がタバコを吸っているのを見た時

食後

食後の一服というのはとてもおいしい。煙草を吸っているときはそうだった。

そんな記憶が植え付けられているので食後は注意が必要。

私はしばらくは食後は散歩をして紛らわせていた。

仕事帰り

仕事が終わった時とかホッとした時は一服したくなった。

特に週末の仕事帰りなんかは煙草の誘惑は大きくなる。

コーヒーを飲んでごまかそうとしたが、コーヒーと煙草はセットだったのでやめておいた。

外で大きく伸びをする。はーって。

別に煙がなくても空気だけでもホッとできる事に気づいた。

飲酒

飲み会などでお酒を飲んだときは特に煙草を吸いたくなった。

お酒もある一定以上飲むとお酒自体も抑制が効かなくなるし、煙草も吸いたくなる。

まわりに喫煙者もいるし、条件はとても悪い。

何やかや言ってこの状況がまた煙草を吸い始めるきっかけの一番じゃないかと思う。

だから、たとえ一本吸ってしまっても、諦めないことが大切だと思う。

なにせ理性が効かない状態なので、酔いが冷めたらもう吸わないようにしていた。

できれば飲み会は半年ぐらいは避けた方がいいかもしれない。

そんなわけにもいかないけれど。

人が煙草を吸っているのを見た時

煙草をやめたあとしばらくは吸っている人を見るとまた吸おうかなという気持ちが出てきた。

ニコチンの依存から抜け出しているので、勝てない誘惑ではない。

もう秒で他に目を向ければいい。ほんとそれだけ。

ほんとうに煙草を吸いたくなくなった時期

禁煙してから一年ぐらいはちょっと吸ってみようかなという気持ちになった。

煙草を吸いたいという気持ちはほとんどないけれども、まだ煙草はおいしいという部分が残っている。

禁煙に成功してからもふいに煙草を吸ってしまい、また喫煙者に戻るのはそう珍しいことではないと思う。

2,3年たつと、運転中2台前の車で煙草を吸っているとか、店の中でこの人煙草を吸っていたなとか敏感になった。

かなり離れていても煙草を吸っているのがわかる。

もうこの時点では嫌な匂いでしかない。

煙草を吸わない人の気持ちがわかった。

会社で喫煙所に少し話をしに行くことがあるがたとえ数秒で服にタバコの匂いが残ってしまうんではないかと気になる。

服にタバコの匂いがつくと一日タバコの匂いと一緒に過ごさなければいけないのでとても不快だ。

変われば変わるもの。

そうなったらもう喫煙者に逆戻りすることはない。

気分爽快な毎日を満喫している。